「体幹トレーニング」「ピラティス」「ヨガ」「呼吸法」「体軸」「インナートレーニング」etc…
体幹のトレーニングに関する情報は当たり前のように目に入る時代になりました。
しかし、誤った情報や誤ったフォームでトレーニングを行なっている方も多くなっているのが現状です。
そこで今回は間違った体幹トレーニングにならないポイントを書いていきます。そのポイントは全部で3つです。
①固めない
②長い時間かけてやらない
③ゆっくりやらない
上記の3つのポイントについてお話ししていきたいと思います。
①固めない
体幹トレーニングは身体を動かさずにじっと安定させるイメージがある方も多いと思います。
また安定させるためにしっかり固めてという指導をされる場合もあります。
しかし体幹を動かすことで体重がスムーズに移動して滑らかな動きになることを考えると、体幹を「固める」トレーニングはパフォーマンスを低下させる可能性があります。
体幹というのは腕や脚を除く胴体の部分で体重の半分を占める重さがあります。
すなわち60キログラムの人だと30キロ弱の重さが体幹にあり、その30キロが左右の足に移動していくのが歩くという動きになります。
「固める」体幹トレーニングばかり行っているとこの体幹の重さを移動させる能力は上がらないので結果的に使えない筋力を鍛えていることになってしまうということです。
そう言われると自分のやっている体幹トレーニングは動きが少ないなと思う方は一度体幹トレーニングを見直した方がいいと思います。
②長い時間かけてやらない
2つめのポイントとしては全体のトレーニング時間を考えた時に体幹トレーニングばかりやり過ぎないことです。
お腹が気になるから…
体幹が弱いと言われたから…
腰がいたいから…
などの理由で体幹を中心に腹筋や背筋ばかりトレーニングしても得られる効果は多くはありません。
体幹を効率よく鍛えるには股関節や肩甲骨周りの柔軟性が必要です。まずはしっかり柔軟性を高めましょう。
上半身を鍛える時も、下半身を鍛える時も体幹は常に鍛えられています。体幹だけでなく上半身や下半身と体幹をリンクさせながら効率的に鍛えていったほうが効率的です。
体幹トレーニングはあたかも体幹だけトレーニングするようなイメージになりがちですが、大切なのはいかなる動きでも体幹が安定してダイナミックに動いていることが重要です。
③ゆっくりやらない
体幹トレーニングというとヨガやピラティスなど比較的動作がゆっくりなものや、同じ姿勢を取り続けるエクササイズをイメージする方が多いと思います。
しかし体幹というのは①でお話したように重心を移動させて滑らかでダイナミックな動きを作り出す根幹です。
その体幹をゆっくり、動きが小さい状態で鍛えていると、日常生活やスポーツの場面でもそのような動きしかできなくなってしまいます。
信号が点滅した時の小走り
地下鉄の階段を下る
さっと荷物を上に上げる
このような日常動作ですらある程度の素早い動き素早い反応が求められます。
そんな時ゆっくりな動きでしか鍛えていないと、その素早い動きに耐えられず腰や肩、膝などを痛めてしまいます。
日常生活レベルでも素早い動きが必要であればスポーツの場面ではもっと素早い質の高い体幹の働きを求められます。
全てを早くやる必要はありませんが、体幹のメニューの中には必ず素早いダイナミックな動きを取り入れるべきです。
以上のような3つのポイントを踏まえたうえで、体幹トレーニングのメニューを作るととても効果的です。
また体幹トレーニングに関してはご紹介していきたいと思います。
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